困ったときの
森下ちゃん頼み。どちらかというとGameWatch頼みでしょうか。とりあえず色々話してくれているようですので、引用しつつコメントをつけたりしてみます。記事はImpressGameWatchの1月31日付け記事「「ラグナロクオンライン」運営者インタビュー 2005年は「モアコミュニケーション」の年により。インタビュアーは毎度おなじみ中村聖司氏です。
廣瀬高志氏: 転生までのプロセスやその条件などといった大まかな部分は同じです。ただ、延期の理由のひとつであるスキル部分の調整については、12月28日の韓国のアップデートまで含んだ状態で実装します。具体的には、発表会で社長のほうから話のあった3職業のスキルが追加されます。ですから、ホワイトスミスの武器精錬なども2月15日に実装されることになりますね。
というわけで、「3職のスキルだけ実装」というセンは消えました。さすがにそんなこと言ってたのは極一部だけだと思いますが……正直、不安になる心境はよーっくわかります。
編: なるほど。ユーザーとして一番知りたいのは、延期の理由であるバグは完全にフィックスしたのかどうかという部分だと思いますが、この点いかがですか?
廣瀬: それに関しては先だって韓国を訪問した際に、バグの解決、システムの調整について聞いてきましたが、「すべて完了している」という回答を得られました。韓国でも12月28日に正式に実装されました。
結局バグの詳細ってなんだったんでしょ。掲示板やらなんやらで信憑性の微妙な情報は見聞きするんですが、結局公式な報告はなし。韓国公知で修正が宣言された事項で大きそうなのは幾つかありましたけど。
編: なるほど。韓国では実装当初、その内容の悪さのために、ユーザー数が大幅に減ったと聞いています。12月末にバグをフィックスしたアップデートが実施され、現在、プレーヤーの復帰を促すキャンペーンが張られていると聞いています。韓国は、いわゆる“転生ショック”からもう立ち直っているのでしょうか?
インタビューの回をこなすたび、だんだん遠慮なくなってきてるような気がするのは気のせいでしょうか。韓国のキャンペーンはタイトル聞いただけで一瞬引きそうになったんですが……確かに効果は気になるところ。しかしながら、ここでは回答なし。
廣瀬: 4.5になるのか、5になるのか、これから実際に実装される内容を見てから決めていくという感じです。
新エピソードの開始は4月、となると3月にはプレスリリースを出さねばならず、期間はたったの2ヶ月。となると、この間に韓国で新しい要素に関する大きな発表があるかも!?
とか夢を見ちゃっていいんでしょうか。
森下: 全体的な話をしますと、やはり1月から3月にかけてはユーザー数が一番伸び悩む時期ではあります。そして春から夏休みにかけてが一番延びる時期ですね。そして9月に東京ゲームショウで伸びを維持しつつ一気に年末へとなだれ込む、これが大まかな人の動きです。なので、4月に何かをやるというのは、タイミングとして丁度いいわけです。内容的に新学期を狙ったというわけではありません(笑)
やっぱりゲームショウって効果大きいんでしょうか。個人的には「春から夏にかけての人数の増加」にはあまりいいイメージはないんですが、これは偏見ですね、ハイ。そういえば、去年のゲームショウでの癌の発表は……。
で、ここで読み返してて気が付きました。このゲームショウ当時から「龍之城は2005年春、フェイヨンの変更は2005年春以降」って言ってるんですね。
……遅れてないっ!?
むしろフェイヨン前倒し!!??
……その前にツッコミどころが山ほどある気はしますけど。
森下: 廣瀬、ちょっと質問していい? 3人家族のカップルが離婚システムで離婚したとする。養子はどうなるの?
廣瀬: えー、そこはさらりと流させてください(笑)。
おーい、森下ちゃーん。
編: アインブロックという都市名も公開されましたね。どういう都市なのでしょう?
廣瀬: 韓国出張でそれと同じ質問をしてきましたが、すべて「まだ公開するな」ということでした。すいません。バックストーリー的な部分もできていますが、まだ公開できません。
やたら大風呂敷を広げるよりは誠実な対応だと感じます。秘すれば花、という言葉もありますし。ターボトラックはちょっと見切っちゃってるような気がしないでもないですが……。
廣瀬: 先ほどストーリーに絡むクエストを追加するという話をしましたが、NPCがバックストーリーを喋るというのだけではつまらないので、そこから発展させて、職業別クエストも用意しようという試みです。クリアすることで経験値も獲得できます。ブラックスミスとかはレベル上げのスタイルが大きくかわるかもしれませんね。一部の職業のフォローになるようなクエストにしていくつもりです。
Tricksterで、戦闘系キャラのウサギであるにも関わらずクエストばっかりこなして、ボーナスExpでレベルを上げてる私。戦闘の方が時間的にはLvアップは早いんですが、クエストで上げてるほうが気楽です。本当にそういうスタイルができるならそれはそれで楽しそうなんですが……。
ヘタすると超養殖を可能にしかねない諸刃の剣。
モバイル関連はあまり興味がないのでスルーして(未だに携帯が白黒な私)、いよいよ不正関連。
編: 例としては24時間占領状態にあるようなレアアイテムをゴミアイテムに替えたり、既存の法則性に手を加えたりといった対策です。これはゲーム性には関係がなく、純粋にRMT市場を意識したアップデートですが、この結果、実際に業者が撤退したり、独占状態がなくなって相場が戻るといった実効が確認されています。
廣瀬: でもそれはRMT対策になっても、ゲーム内のアイテムの価値が変わっているわけですよね。つまり、RMT対策をすることで、ゲームをダメになる可能性もあるのではないかという点で、慎重に考えていくべき問題だと思います。
悪質業者を潰すには、摘発するよりも儲け口を潰せば良い。さすがに相場の変動でゲームがダメになるってことはそうそうないと思いますけど。もちろん、所持アイテムが全部ガラクタ同然の値段になろうものなら「このゲームはもうダメだ」という声があちこちで聞かれるわけですが、大半はただのグチだったりするわけで。一般のライトユーザはそもそも深刻な打撃を受けるほどの財を持ってなかったりしますし。某リネー○ュなんかでかなり大規模な相場の変動は経験しましたが、意外となんとかなるなというのが感想。ただ、普通にプレイしてて大打撃を受けるのが、主にゲームに対する忠誠度が高い廃な層というのはジレンマっぽいです。もちろん、あんまり極端にやると嫌気がさしてやめてしまう人が多いのも事実。
そういえば、某MMOの重鎮はRMTで現金絡んでるからアイテムの相場はそう変えられない、とか言ってた気がします。記憶あやふやなんで自信は無いですけど。
森下: RMTにしても不正ツール対策にしてもそうですが、1パブリッシャーとしては非常に解決するのが難しい問題ではあります。我々としても対策の必要性を感じたことに関しては、テレビ会議システムや渡韓といった手段を使って開発元に直接訴えるようにしていますが、実はここまで厳しい見方をしているのは日本だけだ、というケースが多い。しかも、他国でも同じバージョンのゲームなのに、そこから声は上がってきてないと、「言ってるのは日本だけだよ」ということでなかなか動いて貰えない。
一部では重力にとって癌は厄介者、という噂がまことしやかに流れておりますが。ROを海外展開するようになって、特に要求がうるさいのが日本。しかも代理店や問屋と同じでパブリッシャはいわば仲介業なわけですから、パブリッシャとしてのノウハウを蓄積しつつある重力にとって、今となっては癌は面倒な存在。しかも評判はすこぶる悪い。海外展開で市場としての日本の価値も下がりつつあり……なんて構図が見えてしまうのは少々穿ち過ぎ?
実際問題として、最も質を高いものが要求されるのは日本だというのは事実だと思います。手紙は届いて当たり前、宅急便は時間どおりに来て当たり前、の珍しい国ですし。法的にはアメリカなんかの方が厳しそうですけど。
森下: 定期アップデートというのはMMOパブリッシャーとして当たり前のことで、それそのものは自慢できることでもなんでもありません。今年は、「モアコミュニケーション」ということで、ユーザー様とのコミュニケーションをもっと広めていきたいと考えています。たとえば、オフラインミーティングは、大阪開催後も四半期に1度やっていこうと計画を進めていますし、サービスに対する理解を深めていきたいですね。
最後はやはりコミュニケーションで締めでした。
ちなみに、当日発表されたドラマには一切触れず。ステキ!
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